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令和元年5月15日号 広報みかわ

ついに完成!!三川町生まれの日本酒「イ号 彌太右衛門」

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山形県三川町

町では、庄内三大民間育種家である故・佐藤彌太右衛門(やたえもん)氏(猪子)が育種した水稲の品種「イ号」を復活させ、オリジナルの日本酒を造る「イ号」プロジェクトが、平成29年度にスタートしました。昨年9月に収穫した「イ号」を使った日本酒「イ号彌太右衛門」がついに完成しました。
今回は収穫後から完成に至るまでの軌跡を紹介します。

■醸造方法のこだわり
醸造方法を検討するにあたり、「明治時代に育種された「イ号」だからこそ、昔ながらの醸造方法にこだわりたい」という思いから、生酛(きもと)造りで醸造することにしました。生酛造りとは、自然の乳酸菌が作り出す乳酸の力で雑菌を抑えながら、酵母が活動しやすい状態をつくってアルコール発酵を促進する方法で、明治時代までは主流だった醸造方法です。
醸造は鶴岡市大山の酒造会社である(株)渡會本店に依頼しました。(株)渡會本店は、現在も生酛造りで醸造していること、イ号を育種した故・佐藤彌太右衛門氏が会社と同じ旧西田川郡に住まいしていたこと、また、代表取締役社長の渡會俊仁さんが酒造りに対する町の思いを理解してくださったことが理由でした。

■インタビュー
(株)渡會本店代表取締役社長 渡會俊仁さん
Q.飯米である「イ号」を原料にした「イ号 彌太右衛門」の特徴は?
A.酒造好適米と言われる山田錦や雪女神より味が濃く、米のうま味を感じられます。
Q.生酛造りで醸造した「イ号彌太右衛門」の特徴は?
A.有機酸の量が多く、特に乳酸は普通の日本酒と比べて多く含まれています。普通の日本酒と同程度の糖の含有量であっても、有機酸の量が多いことで辛さを感じられ、甘味と酸味のバランスが良い日本酒に仕上がりました。
Q.今回のプロジェクトに参加してみて感想は?
A.「イ号」に出会えたことが良い経験になりました。これまで阿部亀治氏が育種した「亀ノ尾」を使って日本酒を作っており、今秋には工藤吉郎兵衛氏が育種した「京の華」を使って日本酒を作る予定です。今回のプロジェクトに参加して、庄内三大育種家が育種した米で作った日本酒を揃えることができ、大変光栄だと思っています。

■「イ号 彌太右衛門」ができるまで
(1)麴米づくり
蒸した米に麴菌を混ぜて麴米を作るため、菌が活動しやすい温度まで冷ます。
(2)蒸米の冷却仕込み
タンクに入れる前に、米を放冷機で冷ます。
(3)仕込みタンクに麴を投入
(1)でできあがった麴米と(2)の蒸米を、タンクに入れられた仕込み水の中に投入する。
(4)3月6日搾りたての原酒
その後、ろ過装置でろ過され、透き通った日本酒が完成

■町民参加のこだわり
「イ号」が町民の皆さんに長く愛されてほしいという願いから、この日本酒の名称について、町民や町出身者を対象に公募しました。望郷みかわ会会員の作品を含め、65点の応募がありました。
この65点を名称審査会で検討した結果、「イ号 彌太右衛門(やたえもん)」に決定しました。

■お披露目会を開催
4月23日(火)にいろり火の里なの花ホールで「イ号 彌太右衛門」のお披露目会が開催されました。米の生産者である大瀧浩幹さんや(株)渡會本店の渡會俊仁さんの他、プロジェクトに携わった関係者や観光協会会員、町内飲食店の方々が参加しました。
お披露目会ではまず、日本酒の名称が発表され、観光協会会長の乾杯の発声とともに日本酒を味わい、その出来を確かめました。
・書は大瀧浩幹さんの妻しのぶさんが制作

■商品紹介
町内の酒販店で販売しています。多くの関係者の特別な思いが詰まった日本酒「イ号 彌太右衛門」をぜひご堪能ください。

問合せ先:三川町観光協会
【電話】66-4656

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